waniwaniの雑記帳

自作PC/就活論/労働問題/大学生活/社会問題 などについて書きます

【中学生・高校生向け】大学は行ったほうがいいのか?

皆さんこんにちは。前の記事で触れてませんでしたが、高卒就職希望者の就職はどうしたらよいのか?という質問がありました。

僕の一般的な回答としては、「大学に進学した方がお得だよね」という回答ですが、なぜ大学に進学した方が良いのか解説したいと思いましたので、再度記事にさせていただきました(ツイッターでは文字数が少なすぎます)。

※別に個人に向けて書いているわけではないし、僕と関わってくださっている方の学歴や職業で差別をしているつもりもないです。やや批判的な内容も含みながらの話題になりますが、嫌わないでいただけたら幸いです。

 

前記事はこちら

yanapee0517.hatenablog.com

 

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【就活論】コロナ禍における転職市場・就職市場の状況について

こんにちは、waniwaniです。僕は人材会社の営業マンです。毎日、求職者とお話をして、お仕事に繋げる仕事をしています。

そんな僕が新型コロナウイルスが流行している現在の状況や皆様にお伝えしたいことを書きましたので、参考にしていただければと思っています。

ただ何の責任も取りませんので、あくまで参考までにお願いします。人生を決めるのは自分です。ご自身が責任をもって行動をされてください(後程書きます)。

 

【新卒者向け情報(就活)】

今年の就活は本当に厳しいと思います。取引先の企業でも採用を取りやめたりする企業が沢山出てきています。

ただ、今年の就活はまだギリギリセーフです。というのは、企業には基本的にその年の採用予定数というものがあり、それを満たすような予定で年度の予算もすべて組んでいます。簡単に「はい、今年は採用無しで~す」とはできない構造なので、まだ決まっていない人は必ず卒業までに就職先を決めるようにしてください。

もし万が一今年就職できなかった場合は、可能であれば休学やわざと留年をして、卒業をしないでください(大学生なら)。日本の採用構造は基本的に「新卒一括採用」であることは以前にもお話してますが、卒業をして「第二新卒」「社会人」という扱いになると途端に応募できる求人が減ります。新卒カードは本当に命がけで守るべきものです。コロナがいつまで影響するかはわかりませんので、軽々しく留年しなさい・休学しなさいとは言えませんが、とりあえず今年決まらないのであれば留年・休学も視野に入れてください。人生が狂います。

来年以降就活の方は、今のうちにスキルを上げることに注力してください。例えば「資格を取る(宅建日商簿記2級以上を推奨)」「TOEIC700点以上を取る(できれば800欲しい)」「プログラミング言語を学ぶ(=証明のために何かプログラムを作ったり、資格を取る)」などです。これらはほかの就活生との差別化につながります。全体的な採用数は減りますが、採用がゼロになるわけではありません。大量の就活生のなかに埋もれないようなスキルを得ることが重要です。

就職先についてですが、大企業を中心に、いろんな企業を受けてください。自分の興味が持てそうな業界や職種を広く持ってください。やりたくない仕事は受ける必要はありませんが、いずれにしても総合職採用が中心でしょうから、事務職なのか営業職なのか、どんなポジションになるのかは分かりません。いろいろなことを考えがちですが、基本的には受かってから考えてください(当たり前ですが、少しでもいいので行きたいと思える会社だけを受けてくださいね)。受かったら基本的には就業を決めてください。変に保留したりして、「二兎を追う者は一兎をも得ず」では本末転倒です。

新型コロナはリーマンショック以上の打撃があるとみられています。実際にそうだと思います。いろいろと大変だとは思うのですが、それを言い訳に時間を止めることはできませんから、とにかくできることをしてください。

 

【社会人向け情報(転職)】

(今仕事をしていない方へ)

ご状況をお察しします。スキルが無くて仕事にありつけない方は、コールセンターや軽作業でも良いので就業をお勧めします。今後さらに求人は厳しくなると思われます。すでに事務職で就業できない多くの方は、せめてオフィスワークがしたいとコールセンターなどに流れてきています。コールセンターなども一時期よりも大変人気が高い職種に変わりました。

「〇〇はしたくない」と言ってる場合ではないです。どんどん状況が悪くなっています。早く就業することを念頭に「是非やりたい仕事」から「無理をしたらできる仕事」に頭を切り替えてください。

就業していた先を「つなぎの就業」と言うことはできますが、未就業期間は空白でしかありません。この違いは大きな差です。ちなみに、未就業期間に就業をしていたと嘘をつくと「雇用保険の加入歴」でばれますので、嘘はつかないようにしてください。

蓄えが無い方は、とにかくできる仕事をやってください。蓄えがあってやや余裕がある方は、スキルを伸ばす方向でも良いですが、なかなか仕事に直結するスキルというのも少ないですので、基本的には早めに就業できるところを探すのが良いと思います。

派遣会社なども利用をお勧めします。

次のチャンスは9月・10月かなと思います。10月を超えると、もう3月くらいまで本当に就職先はないと思ってください。例年そうですが、10月以降~2月くらいまでは本当に仕事が無いです。例年そうなんだから、コロナ禍の今はもっと無いと思います。

ただ、9月・10月は当然仕事を探す人も増えますので、結局経験値のある職種か未経験でもOKの仕事にしか就業できないと思います。

何度も言いますが、仕事を選んでる場合ではありません。基本的には「あなたがしたい仕事は、みんながしたい仕事」であることを念頭に置いて、転活をしてください。

これを理解してない人は、皆さん決まってません(余裕があるのかもしれませんが)。

 

(今仕事をしている方へ)

今やめても、求人が少ないうえに、買いたたかれるので、基本はやめないでください。

ただ、精神的なことや身体的なことで壊れそうな場合だけは別です。自分を壊しても良いことになりません。やめて1年くらい休むくらいの気持ちでやめてください。

基本的には今の仕事を続けて、職歴を傷つけないことや収入を得ておくことが先決かと思います。

今後やりたいことがある方は、それに向けていろんな資格の取得をしたりする時期だと思います。今は在宅でもいろんなことが学べますので、個人のスキルを高めることに注力した方が良いと思います。

 

【アフターコロナはいつ到来するのか】

僕は神様ではないのでわかりませんが、少なくとも年内は難しいでしょう。ワクチンが開発されたからといって、経済がすぐに回復するとは思えないですし、事実リーマンショック後にリーマンショック直前の状態に戻るまでも結構な年数が必要でした(リーマンの時は東日本大震災も絡んだのでそれで長かったのもありますが)。

 

【アフターコロナでも必要とされる人材とは】

ぶっちゃけて言います。スキルのない人は必要ありません。

事務職だったら、事務経験のない人は必要とされません。経理だったら、経理経験のない人は必要とされません。WEBやプログラミングもそう。未経験でも全然OKという仕事って軽作業のようなものとかくらいではないでしょうか。

今は、経験のない2人に250万ずつ払って育てるよりも、500万払っても利益を生み出す1名が大事です。企業も今は体力がないので(お金が惜しいので)、今後しばらくはこういう時代になると思います。

「でも今から〇〇がしたいんです!」という方は、せめてその選考のラインに残ることができるように、スキルを高めてください。資格を取得したり、学校に通ったり、見習いで低賃金でも未経験で雇ってくれるところで仕事をしてください。あとは資格と似たような感じになりますが、国家資格など簡単には取れないような資格を取るのも良いですね(それなりに労力は必要ですが)。

資格取るのは面倒。勉強も面倒。学校行く金は出せない。見習いでも低賃金で働くのは嫌。そういった方はご自由にされてください。個人の自由だと思いますし、個人の意思を僕は尊重したいといつも思っています。僕としては仕事が紹介できなくて残念なだけです(本当に残念・申し訳ないと思っています)。

ただ、社会は待ってくれません。今後も経済に振り回されて生きていくのは個人の自由だと思います。それが楽だと感じる方もいると思いますし、それを否定するつもりはないです。

次は「首都直下型地震」があったときに、同じことが起こるような気がします。程度の差こそあるとは思いますが。その時にあなたは一体何歳ですか。いきなり会社がつぶれたときに、いきなり契約を切られたときに、あなたはまた就職できるスキルを持っていますか?未来をよく考えて行動をした方が幸せになれると思います。

勉強することは基本的に無料です。そして、プラスになることはあっても、マイナスにはなりません(時間的にはマイナスかもしれませんが、その間にプラスになることをしないのであればマイナスではないですね)。

社会や会社におんぶで抱っこの時代は今終わりました。自分で考えて、行動し、人より秀でること。アメリカ型の実力主義の社会はもうそこまで来ています。

僕が銀行をたった2年でやめた理由

お久しぶりです。YNPです。

タイトルの通り、2018年3月末日付で某銀行を一身上の都合により退職致しました。転職先が決まったので、こうしてブログの更新することと致しました。

2年という期間が長いのか短いのかわかりませんが、世間一般的に言えば、短い方なのかなと思ってます。

退職理由は2点。「銀行業自体が先細りであること」「銀行特有の古い体質から抜け出す気配が一切ないこと」。

1点目「銀行業自体が先細りであること」について。ご存知の通り、銀行は金利で儲けるが主軸である業界です。わかりやすく言えば、預金者から預かっているお金を、企業に貸してその金利の差(例:100万円の貸付金利1.0%と100万円の預金金利0.01%の差額=[9,900円])を銀行の儲けとする業界です。

ですが、バブル時にお金を企業に貸付すぎた結果、バブル崩壊と共に沢山の不良債権を生み出す結果となってしまい、その流れを汲んで、貸し渋りを行うようになっています。貸し渋りは、良く言えば「きちんと債務者(お金を借りる人・企業)がお金を返せるかどうかを見極めて貸す」ことですが、悪く言えば「お金を返せることを所有している土地等の権利をもって証明しなければお金を貸さない」ということです。

これってつまり、銀行は「お金を持っている人にしか、お金を貸さないということ」ですから、そもそも論として矛盾していて、お金を必要としている企業にお金が回っていかないということです。

で、これを悪く見ている日本政府は「マイナス金利政策」というものを導入して、銀行に貸し渋りをさせないように取り組んだわけですね。で、結果的にどうなったか。銀行は本業である貸金業務を捨てて、手数料収入を目的とした業界へと変化しました。身近なところで言えば、クレジットカードの金利手数料や、銀行窓口で契約した保険等の紹介料収入ですね。

結果、本業の収入を手数料等による収入が大きく超えてしまっているのが現状で、貸し渋りは未だに続いています。

貸金業務を行うなかで企業の経営コンサルティングをしたい」と考えていたのに、経営コンサルとは全く関係のないクレジットカードや保険商品の推進ばかりをさせられてしまうのは、全く違うなと思いました。

2点目「銀行特有の古い体質から抜け出す気配が一切ないこと」について。銀行というのはやはり特殊な業界で、大量採用大量離職が当たり前です。これは四季報等からも明らかですが、基本的に3割しか残らないと言われています。これには原因があって、商品自体の性能ではなく、売る人の性能で商品を売っているから、売れる人しか残らないのです。

どういうことかというと、世の中には沢山の銀行ないし金融企業がありますが、どの銀行でも0.01%単位で誤差はありますがほとんど同様の商品を売っているのが実情です。つまり、それぞれの銀行の保有している商品(サービス)に差がないということです。

例えが悪いかもしれませんが、ファミリーマートで売っているコカ・コーラと、セブンイレブンで売っているコカ・コーラ、どっちも同じコカ・コーラであることに変わりはない、ということです。じゃあどっちのコカ・コーラを買うのか。当然、行きやすい、ないし愛想の良い店員がいる方に行くんじゃないですか。気分良くコーラを買える方に行く。

商品に差がないなら、客の取り合いになったときに、店員=外回りの銀行員ないし、立地による差で勝負が決まります。100人採用して、100人が全員「センス◯」の天才選手ということはありませんから、ノルマ等に耐えられて、それなりに楽しくやれる人間が3割程度ということです。

せめて、育成をして使えるようにしようという気持ちがあるならば、無茶なノルマ等は課されませんが、今の経営幹部層はバブル時代に大味な貸出をしている層ですから、貸せ貸せ・売れ売れ路線な経営方針はこの先10年は変わりません。

事実、主力地域外で、知名度も低い地域での勤務だったのにもかかわらず、1年目からむちゃくちゃなノルマを押し付けられ、仕方無く来る日も来る日もテレアポをして、やっとつかまったかと思えば、すでに先輩が手を付けていたお客様だったり。そんな前時代的な古い体質で会社が動いていました。

 

結局、僕が耐えられない人間と言えばそうなのかもしれませんが、いずれにしても、一介の地方銀行がこれから先、生き残っていくのはAI化等を考慮して、不可能と思っています。資金力及び、技術力双方の面で、未来がない。これが私が銀行を2年でやめた理由です。

銀行の良いところは、給料が良い事くらいです。20代後半で600万円前後かな。でも休日は接待やゴルフコンペ、スポーツ大会、資格の勉強。男性はそれなりの年齢で結婚しないと、まともに評価されません。サービス残業も無いといいながら、隠れてコソコソとしないと白い目で見られますし、総じて陰湿な雰囲気です。

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まあこんな陰湿な記事を書きましたが、銀行で世の中を見させてもらった結果、やりたい仕事も見つかりました。なので、感謝はしています。ただ、恩返しをしようとかそんな気持ちが沸くほどの業界ではありません。銀行は人を選びます。客も従業員も。

「貸与奨学金制度」は日本社会の抱える闇なのか

2015年度の(短期大学を含めた)大学進学率は遂に男女合計で56.5%にも上った。2001年度が48.6%だったのに対し、約15年間で約10%の伸び率である。こんなにも多くの人が大学(短期大学)に進学する目的は一体何なのだろうか。

就職問題について取り組んでいると、どうしても「学歴差別」について触れることがある。ここで言う学歴差別はMARCHや早慶上理などの別で行われる「学校差別」ではなく、いわゆる「高卒(もしくは中卒)者」と「大卒(短大卒)者」の別で就職希望者を振り分けることの事を指す。バブル崩壊以降、とりわけ大学進学率が40%を超えた2000年台からこの差別は顕著なものになっていった。

なぜ「大学進学」が当たり前なのか。極端な言い方をすれば、大学進学する人が多数であるからである。無難な事を言えば、大卒者は当然に高卒者よりも高いレベルの教育を受けているからだ。すなわち、大卒者であれば、高卒者よりも多くの知識量や高い論理力を備えている(可能性がある)。そのことを考慮すると、やはり高卒者を含めた就職希望者全体を採用分母とするよりも、大卒者のみで構成される就職希望者を採用分母とする方が会社にもメリットがあると思われる。

高卒者が使えないと言っているわけではない。学校差別の問題でも似たような展開をしたが、母集団としての高卒者にはやはり「勉強ができない(=努力ができない)」人が存在しており、それがおそらく多数であると推察される。そういった現状があるのにも関わらず、高卒者をわざわざ雇用しようとする企業は多くないだろう。もちろん、高卒者は大卒者に比べれば一般的に低賃金で雇用でき、大卒者ほど昇給しなくても良い。これは元々大卒者が「幹部候補」として採用されてきた歴史からの流れを汲んでいると思われる。しかし、今やそれが全入時代を迎え、溢れかえった大卒者の影響で崩れているのである。

大学進学を考えるうえで、避けて通れないのが「学費」である。日本はまだまだ奨学金制度に対して世界的に見ても整っているとは言い難いのが現状だ。ただ、貸与型の奨学金にしろ給付型の奨学金にしろ、給与だけの面で見れば大卒者の方が平均生涯年収は高いのが日本である。それは学費を考慮しても大きく差がある。

男性の生涯年収は学歴別で「中卒者→1.7億」「高卒者→1.9億」「大卒者→2.5億」、女性も「中卒者→1.1億」「高卒者→1.3億」「大卒者→2.0億」となっている。高卒と大卒では男性で6千万、女性で7千万も差が出ている現状である(※労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2014」より抜粋)。

私立文系大学の学費は約450万円、私立理系大ならば約520万円である。これらの金額を差し引いても大卒者の方が生涯年収単体で見れば「お得」であるのが今の日本である。当然、ここには卒業大学の別による生涯年収の差は考慮してないため、必ずしもお得になるとは言えないが、全体としてこういった現状があるのは認識していただきたい。大学に行くほうがお得であるならば、奨学金を借りてでも大学に行こうと思うのは当然のことであると推察する。

奨学金制度はそもそもとして「大学に進学したいけど、金銭的な都合でそれが不可能」な人のための制度であることは認識していると思います。当然、社会の標榜として「平等」を掲げるならば、それぞれの家庭の金銭的な事情は個々人の意思からは切り離して考えられるべきであるし、進学したいのに進学できないという生徒は少なくなるようにしなければなりません。そういった観点で言えば、日本の奨学金制度は割りに合ってると言えるのではないかと私は思います。決して「闇」ではない。

奨学金制度が充実しているかは差し置いても、「大学に進学して◯◯の勉強をして△△の仕事をしたい」という夢は当然に叶えられるようにできているのです。ただ、大学入学を希望する学生のどれくらいがこんな意思を持って大学に入学していくのかは把握しかねます。多分、私がそうであったように他の学生も「ただなんとなく偏差値が自分にあってて、勉強したいなと思った学部に進学した」という人が多数で、そこには「高卒で働く」という選択肢はそもそも考慮に無かったのではないかと考えています。

先ほどの例でも「△△の仕事で奨学金を返せるような給与を得られるかどうか」や入社した先がブラック企業だった場合、なんていうことはそもそも考慮に入っていないのではないでしょうか。というか、そういうことを考えさせることができていないのではないでしょうか。「たかが高校生」にそんなことを考えさせる必要があるのか、という疑問はありますが、私は必要があると思います。お金を借りるってそういうことじゃないですか。借りたお金は返さなきゃいけないっていうのは中学生でも分かる理論です。今は親が自分を養ってくれてるけど、社会人になったらそうはいかない。自分で働いて稼ぐというのが基本的な社会人だと私は思います。

イケダハヤトさんは、「借金をするときに、借金を返せる目処が立つことを、学生が完ぺきに予見すべきだ」というのは無茶な要求だ、と言っています。もちろんイケダハヤトさんが言うように、奨学金を借りるときに「自分は4年後、100%就職できて、心身を病むことなく働きつづけ、完済することができる」と確信を持てる人、なんているはずがありません。それは私もそうです。私だって、奨学金を借りるときにそんなことを考えたことは無いですし、今だってキッチリ返し切ることができるかは不明確で、言ってしまえば不安です。

貧乏人なんだからそういうこと(金を借りてまで進学すべきかどうか)を考えるべきだ!という意見もありますが、それは全く違う。貧乏人はそういうことを考える必要に迫られて、そうじゃない人はそういう心配なく生きることができるという社会ってなんだか「嫌」ですよね。

ただ、だからといって考えるべきではないかと言えば違いますし、「よく考えずに借りたけど返せない」というのは客観的に見て許されることではないです。「よく考えて借りたけど、やむを得ない事情があって結果的に返せなくなった」という人のみが考慮されるべきであって、借りたものは返さなきゃならないというルールだけは覆すことができません。やっぱり、考えるくらいのことはしなければならないのだと思います。

私は、奨学金制度に問題があるのではないと思います。「金銭的な事情で進学ができない人にお金を貸せるという制度」が問題なのではなく、「大卒でなければ(全体的に見て)まともな就職口が無くなってしまった」ということが問題だと感じます。それは先述しているように、あまりに大学進学率が高まっていることが要因の一つとして挙げられます。

また、大学でも高学歴とそれ以外では明らかに就職に差があることも問題です。折角、「大卒の資格」を得るために借金をしてまで(一流ではないけれどソコソコの)大学に入学したのに、待っていたのは「学歴フィルター」だった。というような話は就職活動を経験した人ならば誰でも察しがつくことです。それほどまでに日本は個人の能力を「学歴(学校歴)」によって区別しているのです。私は以前、学歴で差別はされるべきだと言いました。ただそう思う一方で、それが偏ってしまって神格化されてしまうのは如何なものかとも思うのです。

いつもそうですが、学校差別に理論が集結してしまって面白くないのですが、極端に言えばやっぱりそうなんだと思います。今の日本社会はあまりに「大学新卒」を神格化しすぎている。「大学新卒の方が使える(可能性が高い)」ではなく、「高卒だろうが大卒だろうが、使えるやつが使える」というのが良いわけです。つまり、仕事の成果による報酬を充実させるべきだと私は思います。そこがまだまだ日本には改善の余地がある。少なくとも、奨学金制度にはまだ触れなくて良いのではないかと思います。

合同説明会の意義と価値

就活に関しては「ただなんとなく」とか「周りがしてるから」という理由で合説だとかに参加する学生が後を絶たない。

今年もこの時期になると、大規模な合同説明会へ足を運ぶ就活生の写真を載せて、やれ「冷たい社会」とかなんだと揶揄する記事が出てくる。こういうのは見当違いで、この写真に写ってるような学生は基本的に馬鹿なのである。この時期になって合説なんかに出るのはまだしも、有名な企業とかのブースにばかり足を運ぶのなんて本当に馬鹿だ。

僕の採用された銀行でさえ(メガバンではない)180名しか取らないのに、普通の企業なら100名を当然切るのである。それなのに「自分は受かるかもしれない」と行動をしてもいないのに安易に思い募らせ、わざわざ人の多いブースへ足を運び、話を聞きながら必死にメモを取るのである。どうせ見ないのに。

よく覚えておいて欲しいのは、今更、目的意識無く合説を含め就活をする学生は既に負けているということだ。誰に負けているかと言うと、インターンシップやセミナーなどで既にその企業(行きたい企業)に接触をしている学生にだ。断じて学歴ではない。

合説に目的意識が無いまま行くと、本当に負ける。結果、内定が無くて詰む。

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と言いつつも、全く何もしてない人が合説にすら行かなかったらそれこそ大変なことになるのは明白なので、就活ブログらしいことも話しておきたい。

 

まず合説に行く目的について

就活をほとんど始めていない学生:どんな業界があるのかを見るため。

割と始めていて、かつ業界も決まっている学生:他の業界を見るため。

以上の二者に別れる。

前者については、時間を目一杯使っていろんな企業を回って欲しい。注意点としてはあんまりたくさん人がいる企業は見ないことだ。そういう企業は所謂人気企業の可能性が高く、先述した通り、自分が内定を貰える確率が極端に低い。つまり倍率が高いのである。そのため、できるだけ人が少なく、時間に大して色々な質問を個別にできる人があまり集まっていない企業から見るべきである。

後者についてもほぼ同様。多分行きたい業界のブースに足を運ぶと思われるが、むしろ逆なのである。「行きたくない」とまでは言わないが、興味が無い企業のブースにこそ足を運ぶべきである。要するに「食わず嫌い」をしないということだ。自分の将来のことなのに、興味が無いからの一点のみで見てもないのに「大したことをしていない」と決めつけるのが最も危険なことは分かると思う。有名企業ばかり受けて、それらから内定がでるのが最も良いが、リスクヘッジとしてそうじゃない企業もできるだけ視野に入れておく事が必要である。一度足を運んでみて、興味が出れば個別の説明会に行けばいいし、やっぱり興味なかったなら行かなければ良いだけである。

合説に行くなら、事前に全ての企業のHPを確認するくらいはして、ある程度回る目星を付けておくくらいはしておきたい。有名企業ばかりにならないように、知らない業種の企業も見る。知らないなら知らないで、「この業界のことがさっぱり分からないです」と聞けば良い(もちろんある程度は調べたうえでだが)。どうせ、採用担当も自分の顔を採用までずっと覚えておくわけがない。覚えてくれたなら別にそれで良いと思うし。気にすることはない。

目的ない就活をしないでください。6月まであと3ヶ月。6月が事実上の内々定解禁と考えると本当に短期決戦です。無駄な時間はありません。ファイトです。