【就活論】コロナ禍における転職市場・就職市場の状況について
こんにちは、waniwaniです。僕は人材会社の営業マンです。毎日、求職者とお話をして、お仕事に繋げる仕事をしています。
そんな僕が新型コロナウイルスが流行している現在の状況や皆様にお伝えしたいことを書きましたので、参考にしていただければと思っています。
ただ何の責任も取りませんので、あくまで参考までにお願いします。人生を決めるのは自分です。ご自身が責任をもって行動をされてください(後程書きます)。
【新卒者向け情報(就活)】
今年の就活は本当に厳しいと思います。取引先の企業でも採用を取りやめたりする企業が沢山出てきています。
ただ、今年の就活はまだギリギリセーフです。というのは、企業には基本的にその年の採用予定数というものがあり、それを満たすような予定で年度の予算もすべて組んでいます。簡単に「はい、今年は採用無しで~す」とはできない構造なので、まだ決まっていない人は必ず卒業までに就職先を決めるようにしてください。
もし万が一今年就職できなかった場合は、可能であれば休学やわざと留年をして、卒業をしないでください(大学生なら)。日本の採用構造は基本的に「新卒一括採用」であることは以前にもお話してますが、卒業をして「第二新卒」「社会人」という扱いになると途端に応募できる求人が減ります。新卒カードは本当に命がけで守るべきものです。コロナがいつまで影響するかはわかりませんので、軽々しく留年しなさい・休学しなさいとは言えませんが、とりあえず今年決まらないのであれば留年・休学も視野に入れてください。人生が狂います。
来年以降就活の方は、今のうちにスキルを上げることに注力してください。例えば「資格を取る(宅建や日商簿記2級以上を推奨)」「TOEIC700点以上を取る(できれば800欲しい)」「プログラミング言語を学ぶ(=証明のために何かプログラムを作ったり、資格を取る)」などです。これらはほかの就活生との差別化につながります。全体的な採用数は減りますが、採用がゼロになるわけではありません。大量の就活生のなかに埋もれないようなスキルを得ることが重要です。
就職先についてですが、大企業を中心に、いろんな企業を受けてください。自分の興味が持てそうな業界や職種を広く持ってください。やりたくない仕事は受ける必要はありませんが、いずれにしても総合職採用が中心でしょうから、事務職なのか営業職なのか、どんなポジションになるのかは分かりません。いろいろなことを考えがちですが、基本的には受かってから考えてください(当たり前ですが、少しでもいいので行きたいと思える会社だけを受けてくださいね)。受かったら基本的には就業を決めてください。変に保留したりして、「二兎を追う者は一兎をも得ず」では本末転倒です。
新型コロナはリーマンショック以上の打撃があるとみられています。実際にそうだと思います。いろいろと大変だとは思うのですが、それを言い訳に時間を止めることはできませんから、とにかくできることをしてください。
【社会人向け情報(転職)】
(今仕事をしていない方へ)
ご状況をお察しします。スキルが無くて仕事にありつけない方は、コールセンターや軽作業でも良いので就業をお勧めします。今後さらに求人は厳しくなると思われます。すでに事務職で就業できない多くの方は、せめてオフィスワークがしたいとコールセンターなどに流れてきています。コールセンターなども一時期よりも大変人気が高い職種に変わりました。
「〇〇はしたくない」と言ってる場合ではないです。どんどん状況が悪くなっています。早く就業することを念頭に「是非やりたい仕事」から「無理をしたらできる仕事」に頭を切り替えてください。
就業していた先を「つなぎの就業」と言うことはできますが、未就業期間は空白でしかありません。この違いは大きな差です。ちなみに、未就業期間に就業をしていたと嘘をつくと「雇用保険の加入歴」でばれますので、嘘はつかないようにしてください。
蓄えが無い方は、とにかくできる仕事をやってください。蓄えがあってやや余裕がある方は、スキルを伸ばす方向でも良いですが、なかなか仕事に直結するスキルというのも少ないですので、基本的には早めに就業できるところを探すのが良いと思います。
派遣会社なども利用をお勧めします。
次のチャンスは9月・10月かなと思います。10月を超えると、もう3月くらいまで本当に就職先はないと思ってください。例年そうですが、10月以降~2月くらいまでは本当に仕事が無いです。例年そうなんだから、コロナ禍の今はもっと無いと思います。
ただ、9月・10月は当然仕事を探す人も増えますので、結局経験値のある職種か未経験でもOKの仕事にしか就業できないと思います。
何度も言いますが、仕事を選んでる場合ではありません。基本的には「あなたがしたい仕事は、みんながしたい仕事」であることを念頭に置いて、転活をしてください。
これを理解してない人は、皆さん決まってません(余裕があるのかもしれませんが)。
(今仕事をしている方へ)
今やめても、求人が少ないうえに、買いたたかれるので、基本はやめないでください。
ただ、精神的なことや身体的なことで壊れそうな場合だけは別です。自分を壊しても良いことになりません。やめて1年くらい休むくらいの気持ちでやめてください。
基本的には今の仕事を続けて、職歴を傷つけないことや収入を得ておくことが先決かと思います。
今後やりたいことがある方は、それに向けていろんな資格の取得をしたりする時期だと思います。今は在宅でもいろんなことが学べますので、個人のスキルを高めることに注力した方が良いと思います。
【アフターコロナはいつ到来するのか】
僕は神様ではないのでわかりませんが、少なくとも年内は難しいでしょう。ワクチンが開発されたからといって、経済がすぐに回復するとは思えないですし、事実リーマンショック後にリーマンショック直前の状態に戻るまでも結構な年数が必要でした(リーマンの時は東日本大震災も絡んだのでそれで長かったのもありますが)。
【アフターコロナでも必要とされる人材とは】
ぶっちゃけて言います。スキルのない人は必要ありません。
事務職だったら、事務経験のない人は必要とされません。経理だったら、経理経験のない人は必要とされません。WEBやプログラミングもそう。未経験でも全然OKという仕事って軽作業のようなものとかくらいではないでしょうか。
今は、経験のない2人に250万ずつ払って育てるよりも、500万払っても利益を生み出す1名が大事です。企業も今は体力がないので(お金が惜しいので)、今後しばらくはこういう時代になると思います。
「でも今から〇〇がしたいんです!」という方は、せめてその選考のラインに残ることができるように、スキルを高めてください。資格を取得したり、学校に通ったり、見習いで低賃金でも未経験で雇ってくれるところで仕事をしてください。あとは資格と似たような感じになりますが、国家資格など簡単には取れないような資格を取るのも良いですね(それなりに労力は必要ですが)。
資格取るのは面倒。勉強も面倒。学校行く金は出せない。見習いでも低賃金で働くのは嫌。そういった方はご自由にされてください。個人の自由だと思いますし、個人の意思を僕は尊重したいといつも思っています。僕としては仕事が紹介できなくて残念なだけです(本当に残念・申し訳ないと思っています)。
ただ、社会は待ってくれません。今後も経済に振り回されて生きていくのは個人の自由だと思います。それが楽だと感じる方もいると思いますし、それを否定するつもりはないです。
次は「首都直下型地震」があったときに、同じことが起こるような気がします。程度の差こそあるとは思いますが。その時にあなたは一体何歳ですか。いきなり会社がつぶれたときに、いきなり契約を切られたときに、あなたはまた就職できるスキルを持っていますか?未来をよく考えて行動をした方が幸せになれると思います。
勉強することは基本的に無料です。そして、プラスになることはあっても、マイナスにはなりません(時間的にはマイナスかもしれませんが、その間にプラスになることをしないのであればマイナスではないですね)。
社会や会社におんぶで抱っこの時代は今終わりました。自分で考えて、行動し、人より秀でること。アメリカ型の実力主義の社会はもうそこまで来ています。