Asetek社製の簡易水冷クーラーについて(2020年7月14日時点)
こんにちは、waniwaniです。久しぶりにブログを更新します。
Wordpressに移行しようかなと考えたのですが、収入が得られるほどの記事量を持てないので、やめました。
さて、タイトルについてですが、
次のSFFPCを作るにあたって、簡易水冷クーラー(以下AIO)について一通り調べたので、その情報をまとめて投げておこうと思います。
各社いろんなAIOを出してきています。ただ、その多くは「Asetek」という謎のメーカーのOEMです。中には自社開発のAIOもあるのですが、特許をAsetek社が持っているらしく、冷却能力ではAsetek社のOEM品が飛びぬけて良いみたいです。
AIOについて入手がしやすいものからしにくいものまである程度(全部ではない)調べたので、以下に掲載します(※よく話題にあがる一部メーカーのみ抜粋)
メーカー | シリーズ名 | 120mm | 140mm | 240mm | 280mm | 360mm | 備考 |
Corsair | PRO RGB シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
不明 (Asetek OEM?) |
Corsair | RGB PLATINUM シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | × |
不明 (CoolIt OEM?) |
Corsair | RGB PRO XT シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 不明 |
NZXT | Kraken Zシリーズ | × | × | × | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
NZXT | Kraken Xシリーズ(X-3系) | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
NZXT | Kraken Mシリーズ | 〇 | × | × | × | × | 不明 |
Thermaltake | Floe DX RGB シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
Thermaltake | Floe Riing RGB シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
Thermaltake | Water 3.0 シリーズ | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | Asetek OEM |
Fractal Design |
Celsius+ シリーズ (Prisma/Dynamic共通) |
× | × | 〇 | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
Fractal Design | Celsius シリーズ | × | × | 〇 | × | 〇 | Asetek OEM |
ASUS |
ROG RYUJIN/RYUO |
× | × | 〇 | × | 〇 | Asetek OEM |
ASUS | ROG STRIX LC シリーズ | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | Asetek OEM |
GIGABYTE | AORUS LIQUID COOLER シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
EVGA | CLC シリーズ | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | Asetek OEM |
DEEPCOOL | CASTLE EX シリーズ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 不明 |
DEEPCOOL | CASTLE V2 シリーズ | × | × | 〇 | × | 〇 | 不明(Asetek特許を使用?) |
DEEPCOOL | GAMMAXX V2 シリーズ | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | 不明 |
ここに掲載のないメーカー様で掲載を希望される場合は、ツイッター(@waniwani517)までご連絡ください。
さて、ここまで書いたところで、今度は制御についてです。
基本的に各社のAIOについては、メーカーそれぞれのソフトを用いてポンプおよびファンの制御を行うものが多いです。ただ、ソフトというからには、何かをインストールしなければいけません。これが簡易水冷クーラーの厄介な部分でもあります。
上記に記載のある製品も含め、いくつか使用してきましたが、ソフトをインストールして制御というのはなかなか厄介で、私のような性能厨からすれば、ソフトがインストールされてそれが常駐するような状況はできる限り避けたいものです。特に、ソフトが競合しがちなRGB制御もそのソフトに同梱されるケースが多いため、かなり気を使います。
私の調査した範囲ですが、制御方式をまとめました。
メーカー | シリーズ名 | ポンプ | ライティング |
Corsair | PRO RGB シリーズ | iCUE(自社ソフト) | iCUE(自社ソフト) |
Corsair | RGB PLATINUM シリーズ | iCUE(自社ソフト) | iCUE(自社ソフト) |
Corsair | RGB PRO XT シリーズ | iCUE(自社ソフト) | iCUE(自社ソフト) |
NZXT | Kraken Zシリーズ | CAM(自社ソフト) | CAM(自社ソフト) |
NZXT | Kraken Xシリーズ(X-3系) | CAM(自社ソフト) | CAM(自社ソフト) |
NZXT | Kraken Mシリーズ | CAM(自社ソフト) | CAM(自社ソフト) |
Thermaltake | Floe DX RGB シリーズ | BIOS | TT RGB Plus(自社ソフト) |
Thermaltake | Floe Riing RGB シリーズ | BIOS | TT RGB Plus(自社ソフト) |
Thermaltake | Water 3.0 シリーズ | BIOS |
各社ライティングソフト or 付属コントローラー |
Fractal Design | Celsius+ シリーズ(Prisma/Dynamic共通) | BIOS | 各社ライティングソフト |
Fractal Design | Celsius シリーズ | BIOS | 各社ライティングソフト |
ASUS | ROG RYUJIN(360mm)/RYUO(240mm) |
or ASUS AI Suite III(自社ソフト) |
ASUS LiveDash(自社ソフト) |
ASUS | ROG STRIX LC シリーズ | BIOS | Aura Sync(自社ソフト)のみ? |
GIGABYTE | AORUS LIQUID COOLER シリーズ | AORUS ENGINE(自社ソフト) | RGB Fusion(自社ソフト)のみ? |
EVGA | CLC シリーズ |
or EVGA FLOW CONTROL(自社ソフト) |
EVGA FLOW CONTROL(自社ソフト)? |
DEEPCOOL | CASTLE EX シリーズ | BIOS |
各社ライティングソフト or 付属コントローラー |
DEEPCOOL | CASTLE V2 シリーズ | BIOS |
各社ライティングソフト or 付属コントローラー |
DEEPCOOL | GAMMAXX V2 シリーズ | BIOS |
各社ライティングソフト or 付属コントローラー |
ここまででかなり各社の製品の特長がわかってきたと思います。
まとめ
2020年7月現在で国内入手が容易なAIOで、AsetekのOEMで独自の制御ソフトを使用しないでBIOS上で制御ができるものは以下の機種のみです。
・Thermaltake Water 3.0 シリーズ(120/240/360mm)(AsetekOEM)
・Fractal Design Celsius+ シリーズ(240/280/360mm)(AsetekOEM)
こうみるとかなり限られますね。特に120mmと280mmについては選択肢が1つしかない。
そんなところで、皆様の夏の熱対策に役立てることができればと思います。
ここまで書きましたが、私はハイエンド空冷クーラー推しなので、NH-D15をおすすめいたします(なんじゃそれ)。