waniwaniの雑記帳

自作PC/就活論/労働問題/大学生活/社会問題 などについて書きます

就活解禁日の変更で結局何が変わったのか

企業の採用活動(面接や内々定)の解禁日が(名目上)8月1日からになったのは周知のことであろう。これまでは「4月解禁」だったため、都合4か月の遅れである。

この遅れは学生にとっては本命企業の内々定が早期に得られず、結果的に長期間の就職活動を強いられることになった。また、学生が「もうここでいいや」と妥協して他の企業(主に経団連所属以外の採用活動を自由にする企業)に奪われないようにするために、大企業も学生の引き留めのためにセミナーや座談会と称して学生の引き留めを行うことを強いられた。

逆に、解禁日を守らない(守らないという表現は可笑しいが)企業も、結局は内定辞退を先読みする必要や辞退されないために採用活動とは別に何かしらのフォローを継続したり、大企業の内定後に落とされた学生の受け皿となるために採用活動をしなければならないため、こちらに関しても採用活動が長期化したのである。

大学側も、以前は就職活動と授業期間が1か月から2か月程度しか被らなかったため、配慮の必要があまりなかったが、今回からは企業の説明会やセミナーなどが上記のように長期化し、多数の就活生が参加をする必要が出てきたため、それに伴って指導が疎かになり、7月後半に関しては期末試験などに採用面接などが被ることもザラであった。実際に私も同様である。

この話は採用活動に限った話であり、就職活動とは今まである種「別」とされてきたインターンシップに関しては含まれていない。私や他のコラムニストが提唱しているように今回からはインターンシップが実質的な採用選考になりうる(現段階では可能性があるという表記)ということも含めると、3年次の6月から夏期インターンシップの選考活動が始まるため、この時期から「就職活動期間」としても良いくらいである。

この「解禁日の遅延」の件は安倍首相が経団連に「大学生が学業に専念できる時間を延ばし、人材育成につなげるため」に申請したということである(出典不明)が、結局文系学生に関しては私やほかの友人に聞く限りは「長期化した」という印象しか受けないし、理系学生に関しては「研究」をする時間が無いといったことを見聞した。

言われているように、我々の世代は「モルモット」である。「ゆとり教育」に代表されるようにロクに議論もされていない、実状を理解されていないのに頭でっかちな考えで施策を実施され、結果「ダメなやつら」「失敗」と煽られるのである。

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実際問題として、就活解禁日はいつ頃が良いのだろうか。

これに関しては一考どころではない余地があるのだが、それはまたの機会にして今日のところは引き上げるとする。

以上。